産業遺産国民会議 出版物

《シリーズ 旧朝鮮半島出身労働者問題を考える》

 

本書の書名:『朝鮮人戦時労働の実態』

 

編者:西岡力(にしおか・つとむ)

 

発行元:一般財団法人産業遺産国民会議

 

本体価格・定価:本体価格3700円(税別)、定価4070円(税込)

 

A5判・本文232ページ

発行日:2021年3月31日

 

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【試し読み】朝鮮人戦時労働の実態
冒頭の「発刊のことば」~「はじめに」までお読みいただけます。
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内容紹介

2018年10月、韓国大法院は旧朝鮮半島出身労働者(いわゆる「徴用工」)の新日鉄住金に対する損害賠償請求訴訟で原告勝訴の判決を下した。これにより日韓関係は1965年の国交正常化以来最悪とされる危機的状況に陥った。本書は歴史学の専門家が戦時労働の実態を細部にわたって検証し、この分野の訴訟に詳しい弁護士が

法院判決を厳密な法解釈によって批判する。日本発の「朝鮮人強制連行プロパガンダ」が大法院判決を生み出し、日韓友好関係が多大な打撃を受けているという現状からいかに脱却するか――本書はそのための基本的な知識を提供し、今なにをなすべきか具体的な道筋を指し示す。 

部・章目次

総論 朝鮮人強制連行プロパガンダ        西岡  

 

第一部 朝鮮人戦時労働の実態

 

 統計から見た戦時労働の実態         西岡 力 

 

 朝鮮人戦時労働者の労働現場の実態

 

  ――「強制連行」と「奴隷労働」は歴史的事実か?――     長谷亮介 

 

第二部 戦後の展開(1) 日本

 

  朝鮮人・中国人「強制連行」運動史             勝岡寛次 

 

  日本での徴用工裁判と韓国大法院判決                         

 

第三部 戦後の展開(2) 韓国

 

  日韓条約での外交解決、韓国政府の補償、韓国での裁判    西岡 力 

 

  韓国大法院「徴用工」判決――韓国司法の歴史的汚点     岡島 実 

 

資料

 

 

オビ表・キャッチフレーズ 

歴史プロパガンダと戦い、真の日韓友好関係の構築を!

 

オビ裏・編者のメッセージ

 

『朝鮮人戦時労働の実態』と題した本書の隠れたテーマは、2018年10月の韓国

大法院が下した戦時労働者判決批判だ。総論と各論六本の論文はすべて、この判決が

1965年の国交正常化以来、先人らの努力によって築き上げられてきた日韓両国の

友好関係を大きく傷つけていることへの危機感を共有している。(「はじめに――

書の主題と内容」より)

 

 

《著者紹介》

西岡 力(にしおか・つとむ)

 

1956年東京都生まれ. 国際基督教大学卒業. 筑波大学大学院地域研究科東アジアコー

ス修士課程修了. 韓国・延世大学国際学科留学.198284年外務省専門調査員として

在韓日本大使館勤務. 現在麗澤大学客員教授,モラロジー道徳教育財団道徳科学研究

所教授・歴史研究室室長. 歴史認識問題研究会会長. 北朝鮮に拉致された日本人を救

出するための全国協議会(救う会)会長.著書に『日韓誤解の深淵』(亜紀書房),

『日韓「歴史問題」の真実』(PHP研究所),『よくわかる慰安婦問題』(草思社

文庫),『でっちあげの徴用工問題』(草思社)などがある.

 

長谷亮介(ながたに・りょうすけ)

 

1986年熊本県生まれ. 熊本大学文学部歴史学科卒業. 法政大学大学院政治学研究科国

際日本学インスティテュート博士後期課程修了.歴史認識問題研究会事務局次長.修

士論文「日本の学界における『南京事件』研究の考察」,博士論文「『戦後歴史学』

から見る戦後日本における歴史学の変遷――歴史学研究会を例にして」.

 

 

勝岡寛次(かつおか・かんじ)

 

1957年広島県生まれ. 早稲田大学第一文学部卒業.同大学大学院文学研究科博士課程

修了. 明星大学戦後教育史研究センター勤務. 歴史認識問題研究会事務局長.著書に

『韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する』(小学館文庫),『安倍談話と朝日新

聞』(双葉社),『歴史の急所』(HS政経塾),監修本に『日本近現代史の真実

―50の質問に答える』(展転社)などがある.

 

 

和田 衞(わだ・まもる)

 

1947年大阪府生まれ.1970年東京大学法学部卒業.1973年検事任官.東京地検検事,

法務省訟務局付検事を経て1981年弁護士となる.企業や自治体の法律顧問や監査役を

務め,コンプライアンス関係調査委員会の委員や判例誌の編集に従事.強制連行強制

労働問題では,花岡事件において被告会社訴訟代理人として中国人強制連行訴訟での

初めての和解解決に関与した.

 

 

岡島 実(おかじま・みのる)

 

1964年愛知県生まれ. 早稲田大学第一文学部卒業.2001年弁護士登録(沖縄弁護士

会). 2003年から日弁連人権擁護委員.201316年同副委員長. 著書に『裁判員制度

とは何か』(生活書院),『南風原事件』(共著,現代人文社)などがある.